Homedoorでは、一度ホームレス状態になると、そこから自力では抜け出せない要因として、「負のトライアングル」(右図)の構造があると捉えています。「仕事」と「住まい」と「貯金」。この3つのピースを全て失った状態から、今度はホームレス状態からの脱却のために、まずは、どれかのピースだけでも得ようとしても、3つが相関して必要とし合うために、どのピースも自力では得られないのです。Homedoorでは、仕事と住まいを同時に提供し、貯金をしながら段階的に脱出を目指せる場所が必要だと捉え、以下の取り組みを就労サポートとして行なっています。
巡回活動や広告・ポスター掲示など、ホームレスの人への相談窓口情報の提供に力を入れてきた結果、相談者の持つ背景やニーズが多様化してきました。
そのため、HUBchariだけではなくさまざまな種類の仕事を提供していく必要があると考え、行政や民間企業と連携することで、清掃や駐輪管理、マンション管理などの業務を受託しています。適度に身体を動かす仕事や、人とのコミュニケーションのある仕事は、孤立しがちなホームレス状態の人が、人やコミュニティとの繋がりを得て意欲を取り戻していく上でも重要な役割を果たします。
ホームレスの人の中には、知的障害や精神疾患などを持っていると思われる人も多くいます。その人たちの特性を把握し、関係を構築していくには時間がかかることもあります。そこで、Homedoorでは内職や軽作業などを受託し、相談者と一緒に作業をしながら関係を築いていく機会を設けています。チラシ折や封入など、誰でもできる簡単な作業が多いので、相談に来たその日から働くことができるのも特徴です。
HUBchariや内職で働くスタッフのサポートをしていただけるボランティアを募集しています。まずはボランティア登録の上、興味のある活動やボランティアデーにご参加ください。
ビルや店舗の空きスペースを、HUBchariのポートとして提供いただくことで、ホームレスの人の仕事づくりに貢献できます。以下のフォームからお問い合わせください。
1日30円~ホームレスの人のステップアップを応援できる「サポーター制度」を設けています。サポーター会員になっていただくと、毎年報告書をお送りするほか、ホームレス経験のある当事者の生の声が聴ける報告会にもご招待します。ぜひご登録ください。