人は、ホームレス状態に陥る過程で仕事や住まいだけではなく、家族や友人、同僚などとの繋がりも喪失します。頼れる人がいないので、生活のすべてを自分の力だけで何とかしようと考えます。住所がないので行政サービスを受けられず、ますます自分の力だけが頼りになり苦しい状態になってしまいます。
しかし、ホームレス状態でなかったとしても、本来たった一人で仕事や生活のすべてをやりくりするのは難しく、リスクも高いのです。ましてや、仕事も住まいもないホームレス状態では、病気やケガなどのリスクが高まります。もし働くことができなくなったら、医療を受けることはおろか食べることもできなくなるかもしれません。
よって、ホームレス状態脱出の道のりの中では、行政サービスを受けられるようにしたり、相談できる人や場所を見つけたりといった、「何かあったときに、再び路上に出る前にSOSを出せる」状態にすることが必要になります。
家具や家電、衣類などの不要品をリサイクルショップで査定し、査定額をそのままホームレスの人のステップアップ費用として寄付できる仕組みです。リサイクルショップ「良品買館」を運営する株式会社ベストバイ様よりご協力をいただいています。ホームレスの人がアパート入居をする際に必要な物品等は、査定せずにそのままご寄付いただくことも可能です。詳しくはモノギフトのホームページをご覧ください。
孤独なイメージのあるホームレスの人たちですが、義理堅く他人の面倒をよく見る人たちも多くいます。Homedoorにやって来る人の多くは、ホームレス状態から抜け出した後も、夜回り活動でホームレスの人に弁当を配布したり、季節のイベントや食堂で調理をしたりと、ボランティアに参加して活動を支えてくれます。また、講演などで登壇し自らの体験を語ってくれることもあります。実際にホームレス経験をし、そこから抜け出した人が近くにいることは、ホームレス状態脱出を目指す人にとって大きな励みになります。Homedoorは、ホームレス状態を脱出した「卒業生」も支えていきます。彼らがホームレスの人たちの頼もしい先輩として安定した生活を送り、積極的にHomedoorの活動に参加できれば、ホームレス状態を脱出できる人の支えになると考えています。
共通の趣味を持つメンバーと、サークル活動を通じて交流を深めることを応援します。現在は、ボードゲーム部、アウトドア部、寺社仏閣巡り部の3つのサークルが活動しています。
アパートに入居した人の引越しや、サークル活動の運営をお手伝いいただけるボランティアを募集しています。まずはボランティア登録の上、興味のある活動やボランティアデーにご参加ください。
1日30円~ホームレスの人のステップアップを応援できる「サポーター制度」を設けています。サポーター会員になっていただくと、毎年報告書をお送りするほか、ホームレス経験のある当事者の生の声が聴ける報告会にもご招待します。ぜひご登録ください。